薪ストーブ
昨年末まで飛騨高山の家具工房にいました。
当然、冬はとても厳しく、薪ストーブはいつも大活躍でした。
薪ストーブは石油ストーブのように水分が出ないので、製作中の木製品にやさしいこと。
仕事で出る端材や、虫が喰った材料が燃料なので、燃料費がかからずお財布にやさしいこと。
木を燃やすことは、カーボンニュートラル(※)なので、環境にやさしいこと。
そして、暖まった薪ストーブから出る熱はなぜか心にやさしいこと。
そのストーブは、アンデルセンのとても古いもので40年以上使われていました。
飛騨では、10月~5月くらいまでストーブに火を着けるので、8ヶ月(240日)×40年。
実に10000日稼動している計算ですが、毎日十分にその役割を果たしていました。
1つの暖房器具が40年稼動することは、お財布や環境にやさしいだけでなく、
周りに集う人々の思い出も、長年にわたって育むと思います。
私もいつかストーブのある暮らしを、と思っています。
光合成の過程で固定化された二酸化炭素を燃料にすると、二酸化炭素を排出しても
地球上の総量は変わらず、環境にとってニュートラルであるという考え。
対して、石油など化石燃料を掘り出し燃焼させると、そのバランスが崩れる。
ペレットなどは厳密にいえば、生産時に電気などのエネルギーを使うので、完全なカーボン
ニュートラルとはいえない。