鉋を削る鉋
「鋸は挽き方、鉋は造り方」という言葉があるように、鉋は削り方以上に、造り方(専門用語で”仕込み”といいます)が難しい道具です。
しかも「台」と呼ばれる木製の部分は、湿気などで狂い、日々調整が必要です。
鉋の調整とは、鉋の下端(したば)を削り、ねじれを直すことがメインになります。
本来、木を削る道具である鉋を削る?
どうやって?
答えは「台直し」と呼ばれる、鉋を削るための鉋が存在するのです。
鉋の下端(削るとき木に触れる部分)は一見平らに見えますが、実はある法則にのっとり、意図的に凹凸が作ってあります。
(といっても、コンマ数ミリもしくはそれ以下の、ごくわずかなものですが)
ねじれを直し、そのかすかな凹凸を作るのがこの「台直し」なのです。
ですから、鉋は長く使い込むと、「台」が薄くなるのです。
さて、じゃあこの「台直し」は、何で削るの?
うーん。