木の話 7 サクラ(桜)
日本人なら知らない人のいない「サクラ」。
真っ先に思い浮かぶのが、春になるとそこかしこで開花するソメイヨシノやヒガンザクラではないでしょうか?
寒い季節が終わりを迎える象徴であり、桜が花開くと気持ちが高揚します。
木材としてのサクラは、街路樹として咲いているものとは品種が違います。
おもに野生種のヤマザクラが木材として流通しており、園芸種のソメイヨシノはほとんど流通しません。
ヤマザクラは比較的まっすぐ育ち、花をつけるときは若葉も同時に芽吹きます。
サクラの季節に、遠くの山々を眺めてみてください。
ところどころにピンクの花を咲かせるヤマザクラが確認できると思います。
関西屈指の桜の名所である吉野の桜は、自生種のヤマザクラなのでよく見ると若葉がついています。
サクラは木材も花と同じく、淡いピンク色をしています。
比較的固く、家具材などで重宝されます。
木目が主張しすぎないので、家具やクラフトに使うと優しい風合いになるので好んで使う工房や作家さんも多いです。
また、他品種のカバやミズメザクラなどはしばしばサクラと混同されます。
どちらもカバノキ科ですが、比較的似ていることもありカバザクラという言葉が業界では使われたりします。
K・J・WORKSでは、フローリング材として使用することがありますが、優しい色の床になるのでお勧めです。