火と付き合う。
めっきり寒くなってきました。
昨年まで飛騨に住んでいましたが、この11月が1年間で1番寒さにナーバスになる時期でした。
これから長い冬が始まることへの覚悟を決める。
12月になって雪が積もりでもすれば諦めもつきます。(笑)
そのせいでしょうか。
急激に気温が下がると、「薪ストーブ」が頭に浮かぶようで、ご相談が次々に。
嬉しい悲鳴です。
さて。
炎には不思議な魅力がありますね。
絶えず変化する炎には、やはり魅入ってしまいます。
北欧のテレビ局が、暖炉の炎の映像を流し続ける番組を放送したら異例の高視聴率を記録したとか。
最近こんな記事を読みました。
今の子どもに必要な教育。
「食育」という言葉か定着して久しいですが、木育という言葉も暫し耳にします。
そして、次に必要なのは、「火育」と「刃育」ではないかと。
子どもに、火や刃物なんてもってのほかと思われる方も多いと思います。
しかし、実際そうでしょうか?
私は、幼少時代、母の実家が、薪風呂でした。
お手伝いという名の火遊びはとても楽しく、従兄弟と火をいかに効率的に立ち上げるか、いつも研究していました。
これは自身にとって大事な経験でした。
以前、お世話になった老齢の製材所の棟梁は、
「火起しを見れば、その男の甲斐性が分かる」と言いました。
人は、火と刃物を手に入れてから急速に発展してきました。
幼少から火や刃物を使うことは、今流行の「人間力」を磨く第一歩ではないでしょうか?
良く燃える炎や、切れる刃物には「物の道理」が凝縮されています。
今は、ゲームの中では、刃物を振りかざし、炎を自在に操る描写にあふれています。
バーチャルだから危なくない、リアルは危ない。
必ずしもそうでないと思います。
火起しが上手い。
包丁が研げる。
そんな子供がカッコいいと思います。