K・J・WORKS 山内の日々あれこれ。

小国杉。

熊本は小国にきています。

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KJWORKSで構造材として使っていますが、私が今までに触ってきた杉とは明らかに違います。

小国は植林面積の9割が杉、桧が少し。

さらに杉がヤブクグリとヤクノシマという2品種に分かれます。

ヤブクグリは根曲がりするが、ねばりがあり、ヤクノシマは直材で色も爽やか。

 

驚くべきはその比重。

平均が0.42くらいらしく、これは桧に近い数字です。

植林時に過疎植林し、のびのび育つこと、明らかに冬目(秋目)が強く油分(ヤニ)が多いことなどが要因だとおもいますが、それに気温や土壌なども作用していると思います。

ちなみに、密植する吉野と比べると、1ヘクタールあたりの植林数は3〜4分の1。

 

北山杉や吉野杉など、美しさに特化した産地と違い、力強い実力派の杉だと言えると思います。