K・J・WORKS 山内の日々あれこれ。

鑿 ビフォアーアフター

大工道具の中で刃物は、例外なく「砥ぎ」の作業が入るので消耗します。

鑿、鉋、鋸が代表的です。

 

今日、現場に来られていた建具屋さんの鑿。

サイズは一寸四分。

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刃はほとんど残っていませんし、柄もずいぶん短くなっています。

 

同じサイズの鑿のあまり使われていないものがこちら。

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鑿は使い込むと刃が短くなるのは当然です。

実は柄の部分も、金槌で叩くのでだんだん短くなります。

柄を叩いても割れず、永く使えるように鉄の輪っかがはまっています、これを「桂」といいます。

 

使用頻度があるので、何年使えばこんなになるかは分かりませんが、ここまで使い込んでもらえれば、鑿も製作した職人さんも幸せだと思います。