バットの木
プロ野球交流戦は、ソフトバンクホークスの優勝で終了しました。
20数年来のホークスファンの私としてはうれしいですが、今日は選手の使うバットの話。
バットに使われる木といえば、「アオダモ」。
野球に詳しい方ならご存知の方も多いと思います。
北海道の日高山系が最高とされる木で、バットになるまで最低でも80年くらいかかります。
実は現在のプロ野球では、アオダモを使用している選手はかなり減っているそうです。
しかも、最近プロ入りした選手は、アオダモのバットは使えないそうです。
(ミズノ談)
これは、アオダモの資源が減っている代わりに、北米産のメイプルが安定供給されているためです。
ただ、最近の学生のうちから筋トレなどをする現代野球では、バットをしならせて、ボールを乗せて運ぶなどの技術のいるアオダモより、筋力でボールを飛ばせるメイプル向きの選手も多いそうです。
現在、プロ野球界を席巻しているメイプル、あのバリー・ボンズが73本のホームランを放ち、一躍有名になります。
このメイプルのバットを作ったのがサムバットというアメリカの会社です。
開発者に「バットに合う木が無いか」と聞かれた家具職人が、メイプルを奨めたのがきっかけだそうです。
バット材ばかり使っているバット職人ではなく、いろんな木を扱う家具職人の提案があの大記録を作ったというのが面白いですね。