K・J・WORKS 山内の日々あれこれ。

NPO総会

6月1日に自身が所属している特定非営利活動法人 木育フォーラムの総会がありました。

私は、昨年年末の加入ですので、たいした活動は出来ていませんが、前年度の活動報告、

予算報告、来年度の計画、理事の改選など・・・。

 

前年度は、小学校~高校への出前授業。

文化センターや、コミュニティセンターでの木工体験教室。

アースディや、フェスなどでのワークショップ。

他、木育勉強会など。

年間60回・参加人数は2000人を越える活動をしました。

 

どの会場でも、木に触れること自体が参加者の皆さんにとってとても心地よいみたいです。

 

その会場に、一人のフランス人がゲストで来られていました。

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日本の建築に興味があり来日され、その美しさに感動し、今は自身で改修した古民家に

住んでおられます。

 

日本に来てずいぶん驚かれたようです。

ヨーロッパでは大都市の中心は多くの場合、伝統建築はしっかり守られ居住しているのに

東京や大阪には全然残っていないこと。

古いものほど価値があるフランスに対して、今の日本人の多くが正反対の価値観を持っていること。

 

そして何より、7割近くが森林の国で、輸入材ばかり使っていること。

エリックさん(フランス人)曰く、日本の針葉樹は外国の物に比べて、品や木肌に艶があって美しいとおっしゃってました。

 

ヨーロッパでは、ナラやカシ、ブナなど広葉樹に比べて、トウヒやマツなどの針葉樹は低く見られるそうです。

でも、日本ではスギの天井板、壁板、ヒノキの柱、マツの樹形を生かした梁など針葉樹を化粧材として使い、

それがとても美しいと。

日本人は先達が育んできた建築の文化にもっと目を向けるべきだと。

 

エリックさんは現在串本町で、お仕事の傍らウミガメの海を守る活動や、間伐なども

されているそうです。

 

頭が下がりますし、日本人も負けていられません。